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福太郎通信 ふくちゃんの知恵袋
乗り物酔いに負けるな!!
気候も良くなり行楽シーズンの到来!ですが、そんな楽しい気分を半減させてしまうものの1つに「乗り物酔い」があります。そもそも、乗り物酔いとは何なのでしょうか。少し考えてみましょう。
乗り物酔いとは?
電車やバスなどに乗った時、揺れや加速度などによって現れる不快な症状のことを乗り物酔いと言います。 乗り物に乗って体が不安定な状態になると、平衡感覚をつかさどる三半規管(耳の内部にある)などの働きが乱れ、それが自律神経を刺激します。 すると、自律神経が支配している胃や瞳孔などの働きが影響を受け、胃の不快感や吐き気・めまいなどの症状として現れるのです。
また、乗り物酔いは精神面に大きく左右されます。 実際、乗り物に酔いやすい人は「また酔うかもしれない」という不安感によって、少しの刺激で不快感を覚えるケースが多くあります。 子どもが酔いやすいのにも理由があります。子どもは過去の経験が少ないため、“今から体が揺れる”などの予測ができず、酔いやすいようです。 乗り物内で動き回ったり、不安定な体勢でいることが多いことも原因と言えます。
どんな症状が出るの?
初期症状は…
顔色が悪くなる、冷や汗が出る、生あくびが出る、
頭痛が起こる、めまいがする、息が荒くなる
などです。早めの段階で乗り物から降りると症状はおさまることが多いです。
初期症状に続いて、胃の不快感や心臓がドキドキするなどの症状が出ます。さらに、吐き気やおう吐が起こることもあります。
乗り物に酔わないために
【準備は?】
・前日は、よく眠ること。
・おなかなどを締め付ける服を着ない。
【食べ物は?】
・乗る前に暴飲暴食はしない。
・空腹で乗らない。
・柑橘系の果物は消化が悪く、吐きやすくなるので食べない。
【乗る場所は?】
・バス … タイヤの上を避けて、前輪と後輪の中間に。
・乗用車 … 前の座席に。
・船 … 船体の中央に。
・電車 … 進行方向を向いてすわる。
※後の座席で横に寝かすのではなくリクライニングを倒して走る方向と平行に寝かせてあげましょう!
【乗り物に酔ってしまったら】
・ベルトをはずしたり、衣類をゆるめる。
・窓を開けるなど、外の新鮮な空気を吸う。
※渋滞中など、外の空気が悪い時には逆効果になるのでしない。
・息はゆっくり鼻から吸って口から吐く。
・乗り物の走る方向と平行に寝かせる。
・遠くの景色を見るか、目をつぶる。
酔い止めの薬について
おう吐は、脳から放出されるヒスタミンがおう吐中枢を刺激することで起こります。 酔い止めの薬は、このヒスタミンの作用を抑え、吐き気やおう吐を抑える抗ヒスタミン薬や、 自律神経の興奮を抑えて、症状が起こらないように予防する副交感神経遮断薬などが主成分です。 薬は、いつ飲んでも効果は得られますが、より良い効果を得るためには、乗り物に乗る30分前に飲むようにしてください。
乗り物酔いのことを知ってもらえましたか?
準備をきちんとして、リラックスした気持ちでいれば大丈夫!!
楽しい時間を過ごしてくださいね。