くすりの福太郎

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毎日のケアが大切 アトピー性皮膚炎

最近、増加傾向にある皮膚炎の1つにアトピー性皮膚炎があります。
乳幼児から成人まで、あらゆる年齢層に関係のあるアトピー性皮膚炎ですが、一体どんな病気なのでしょうか?

Q.アトピー性皮膚炎とは?

A.乳幼児の場合、大半は成長と共に自然に治り、思春期を迎える頃にはたいてい完治していますが、 最近では、大人になっても完治しない人や再発する人、大人になってから発症する人が増えてきました。
しかし、アトピー性皮膚炎は、いつかは必ず自然治癒することでも知られています。

Q.原因は?

A.皮膚表面の角層の異常による皮膚の乾燥とバリア機能異常に、 種々の非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応(食事因子、環境因子)が関与して生じます。
身体的・精神的ストレスが悪化因子となっていることもあります。

Q.治療法は?

A.まず、治療の目標は、
1.症状は無いか、あっても軽微で薬物療法をあまり必要としていない
2.軽度の症状は持続するが、急に悪化することはまれで、悪化しても長引くことはない状態にコントロールすることです。
そのために、薬物療法(<1>外用療法、<2>スキンケア、<3>全身療法)と <4>悪化因子の除去が必要となります。

<1>外用療法

皮膚炎症状を速やかに鎮静させ、苦痛を取り除ける薬剤で、有効性・安全性が十分に評価されているものは、 ステロイド外用薬であり、これに準ずるものとしてタクロリムス外用薬(免疫抑制薬の外用薬)で、 これらをいかに選択・使用するかが治療の基本となります。皮膚炎の程度に見合った薬剤を適性に選択することが必要です。

<2>スキンケア

ステロイド外用剤などで皮膚炎の鎮静が十分得られた後に、 乾燥およびバリア機能異常を補い、皮膚炎の悪化を予防する目的でステロイド、非ステロイドを含まない外用剤を用います。 これを実施すると炎症が悪化しづらくなり、ステロイド外用療法などの意義が高まります。

<3>全身療法

アトピー性皮膚炎は自覚症状として掻痒(そうよう)を伴うことが特徴であり、 その苦痛と掻破(そうは)による悪化を予防する目的で、抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤を用いることがあります。 これらは、外用療法の補助療法としての効果を期待するものです。

<4>悪化因子の除去

乳幼児では、食事因子の関与がある程度みられ、それ以降では環境因子(ダニ・ハウスダストなど)の関与が疑われ、 その他、すべての年齢層で接触因子、ストレスなどが悪化因子となりうるとされています。 患者さんの皮膚炎症状の程度、ライフスタイル、価値観などを考慮し、ケースバイケースで対応します。

綿100%が○。乳幼児の場合は、だっこする親の衣類も綿100%でね。漂白剤・柔軟剤も控えてね。

食物アレルギーがない場合は、栄養バランスに気を付ければ大丈夫!
大人は酒、たばこなどの刺激物は×です。
ダニやほこりは大敵。ペットを飼うことや観葉植物を置くことも控えて。フローリングが理想的です。